10月の映画館

○ナイト&デイ(2010,米)
トム・クルーズが凄腕スパイ。これだけで作品は8割がた完成したようなものだ。そこにキャメロン姫が加わるなんて。さすが二人そろうと貫禄が違う。ただそれだけで贅沢な世界観が作られてしまう。
ただし、主役級の二人を一つの作品に詰め込むことで贅沢な映画にはなっているけれど、それだけかな。どちらか一人が別の、主役級ではない役者さんだったなら、こんな贅沢感を出すことは、果たしてできていただろうか。


○大奥(2010,日)
コミック第1巻を忠実に再現することを最大の目的とした作品(たぶん)。ストーリー展開は、超が付くほど原作に忠実だった。なので、この世界観がどのように映像化されるのか興味がある人以外には、この作品を観る面白さはないだろう。
映像は洗練されていて、漫画的な色合いがとてもきれいだった。