裁判長!ここは懲役4年でどうすか(2010, 日)

裁判長!ここは懲役4年でどうすか
〜お堅い話だからこそゆるい感じで〜


ついにこの日がやってきた。シネリーブル博多駅での貸切鑑賞。なんと始めから終わりまで、正真正銘、私1人だけでした。まぁ普段の様子からしていつかこんな日がやってくるだろうとは思っていたけれど。
新しい会員カードについては、相変わらず「本社からの連絡がまだ…」との回答だし、三月以降の営業が心配です。せめて「キック・アス」と町山さんのドキュメンタリーまではもってほしい。いや,できれば3月以降に博多駅の駅ビルにシネコンができた後も続けてほしい。このシネリーブル博多駅があるおかげで,福岡の映画公開数がかなり上がっているはずだ。

さて内容について。ゆるい。リアルな素材を扱っているように見せかけて(いや実際リアルな素材なんだけど),それらは全てギャグテイストにデフォルメされていて,全体的に緩々な雰囲気になっている。傍聴マニアの存在,裁判官や検事たちのキャラクター,事件の当事者たち,などなど。
そんななか,主役のバナナマン・設楽さんがかなりイイ!裁判所にやって来て,はじめは右も左も分からずおろおろしている主人公が次第に傍聴に慣れて行く様子なんて、「ぐるりのこと。」のリリーフランキーさんにも負けてない。

ただラストのオチにはすっころびそうになりました。一言でゆーと、中途半端。
コメディとしては笑いがパッとしないし、かと言ってシリアスとしては深みに欠ける。シュールな落ちにしたかったのだとしても、ちょっと投げやりすぎるなぁ。どちらにしても突き抜けて欲しかった。