英国王のスピーチ(the King's speech, 2010,英豪)

英国王のスピーチ 〜オスカーはぜひチャーチルへ!!〜


何とかアカデミー賞の発表前に観ることができました。真面目で誠実で,でも硬すぎずお茶目なギャグもところどころにちりばめられていて,そして最後はしっかり盛り上がってジ・エンド。とても完成されたストーリーに役者の演技。若者からお年寄りまで誰が見ても面白い。万人受けする映画でしょう。
いい人キャラ代表のコリン・ファースは相変わらずお硬く真面目でステキ。今回の敵はヒュー・グランドではなくガイ・ピアーズ。でも色男に人生を引っ掻き回される点では同じ。それから王妃役のヘレナ・ボナム=カーターはハリポタシリーズの性悪魔女から一転,茶目っ気のあるこちらもステキな奥様でした。
しかししかし,何といっても注目すべきはチャーチル元首相(作中ではまだ首相ではない)を演じたティモシー・スポール!これがまー激似!!ハリポタではにくったらしい裏切り者,そして「魔法にかけられて」では悪い王妃様の小間使いだった彼が,なんと今作では「チャーチル」と呼ばれている!!あの対戦真っ只中の英国の舵きりをした伝説の首相!!!もーー思わず吹いちゃったよー。

物語があまりにもきれいにまとめられているので,ちょっと面白みにかける気がしなくもないですが,その分,役者さんのすばらしい演技に注目です。映画を観たあとウィキペディアの「チャーチル」の項目に挙げられていた画像を見て,なお納得。彼にはアカデミーそっくりで賞を差し上げます。