最近みた映画とDVD

最近みた映画とDVD



ボラット(2008,米)
 このところ,こういう少々ショッキングなモキュメンタリーやドキュメンタリーが気になります。特に,政治的な主張を前面に打ち出していないものが好き。先日見た「マン・オン・ワイヤー」なんてとてもよかった。ただし,だからといって私は別に政治的な主張をする映画が嫌いなわけではない。主張を前面に押し出していないにもかかわらずちゃんと筋の通ったストーリーを作り出していたり,ひとヒネリもふたヒネリも効いていたりする映画。端的に言えば,「これは映画(作品)なのだ」と自らの存在を認識している映画。そういう映画が好きなのだ。そしてその意味で,本作は自らの作品性をはっきりと自覚している。全く笑えないブラックジョークのオンパレードが提供されるのだが,こちらとしては,もう,笑うしかないのである。


硫黄島からの手紙(2006,米)
 本作が洋画であるということを,ついつい忘れてしまいそうになる。まるで邦画のように自然な日本人たち。唯一(いや唯二か?)の不自然は,二宮和也裕木奈江の夫婦。ブレイクした時期がまる一世代分異なるこの二人,どうしてもこの2人がカップルだというイメージがわかない。それともう一つ,二宮くんが”妻子を養うパン屋の主人”には見えないのだ。おそらく彼の年齢は20代後半のはずなので,年齢設定としては決して間違ってはいないのだが。日本人以外の人たちにとっては,これが自然に見えるということなのだろうか。これがアメリカによる(イーストウッドによる?)日本の(起こした戦争の)イメージなのだろうか。ちなみに二宮くんに対する私のイメージは「あきまへんで!」(1998)から少しも変わっていない。それにしても中村獅童はこんな役ばっかりだな。


バーン・アフター・リーディング(2008,米)
 演技派俳優たちの贅沢な競演。ちなみに私は改めてブラッド・ピットのよさを再認識。ちょっぴり不完全燃焼気味なのが気になるが,それがまたよい。全体的に雑な感じが漂う作品で,それもまたよい。


○チェンジ・リング(2008,米)
 ”アンジー33歳のカルテ”とでも言っておこう。にらまれると石になってしまいそうなメヂカラの強さは,当時と全く変わらない。キレイというより…怖い。


ロシュフォールの恋人たち(デジタルリマスター版)(1967,仏)
 最高。こんなに素敵な映画はみたことがない。速攻でサントラをゲット。ポータブルで毎日聴いています。着メロもキャラバンで!


○俺たちフィギアスケーター
 とにかく笑いっぱなし。全体的にダサいところが,またよい。


エデンの東(1955,米)
 若い,青い。登場人物も,映画そのものも。


○BABEL(2006,米)
 正統・社会派映画。


○THE有頂天ホテル(2006,日)
 安心してみることができる。舞台映画の定番。