シャーロック・ホームズ(2009,米)

シャーロック・ホームズ  〜テンポとセンスと効果音〜


久しぶりの試写です。というよりも久しぶりの映画です。やっぱ映画はスクリーンで観るに限るなーと思った作品。

完全なエンターテイメント。ちょいワル親父にキレイで賢いヒロイン,テンポのよいストーリー展開(オチはあってないようなものだけど),小粋なジョークにちょっとしたホラーなど,飽きることなく楽しめる。2時間ちょいはあっという間に終わる。

観終わってから気がついたのだけれど,テンポのよさを後押ししているのが,効果音の効果(?)。例えばロンドンの街を走る馬車の車輪の音,馬のヒズメの音,銃声,チェーンが擦れるような金属音(←この金属音がやたら多い)。音が非常にクリアでくっきりとしているので,それがテンポのよいストーリーを後押ししているように感じる。どきどきわくわくさせてくれるしね。

CGが多用されているけど,こちらはいかにも!といった感じ。まぁこの点は,最近「2012」とか「アバター」とかレベル高すぎる作品を観ていたからつい比べちゃうだけであって,大した問題じゃない。むしろこれくらいの方が劇画っぽくてエンターテイメント性を感じさせてくれるのかもしれない。

内容は「ダ・ヴィンチ・コード」の別ヴァージョンって感じかな。観終わってすぐにこの作品が頭に浮かびました。違いはラストかな。謎の半分は持ち越しなんて......がっくし。