最近観たDVD

リビングにREGZAがやってきた。14インチブラウン管はまだ映るけどレグザには適わないので,もったいないけどエコがえ。そして映画をたくさん観たい。


アンヴィル-夢を諦めきれない男たち-(米,2009)

ロックだ。15歳で結成され30年以上続けているバンド「アンヴィル」の現在のお話。リップスは給食配給センター勤務(しかもまじめに)、ロブは土木工事労働者っぽい。どちらも50代で妻子もいる。
85年に日本で開催されたロックフェスに参加したころが彼らの最盛期。そんな彼らがロックフェスのヨーロッパツアーに参加できることになって再起をかける。
やっぱり大人にはロックはできないんですかね。もー二人ともいい歳しているのに子ども!ケンカしてつかみ合い、涙と鼻水と涎を流しながら叫ぶ…弱音を言えるのはお前しかいないんだよ!!CDを出すのにお金が要るけど、他人を傷つけ手っ取り早く稼ぐやり方には気が進まない。おそらく彼らは、二人ともいい人間なんだろう。だから親や兄弟(←たぶんすごく教養のある家庭)、妻子たちも彼らを優しい目が見守る。もちろんファンも。
これまで苦労してきた彼らが幕張メッセのステージに立つシーンでは、メタルバンドのライブなのに、妙にほっこりした。


ハッピーフライト(日,2008)

これぞ大衆娯楽映画という作品。一応の主人公は綾瀬はるか演じる国際線初勤務のCA。彼女はドジで失敗もするけどそれはあまり深刻には描かれない。物語はこのCAを中心にパイロット、整備士、管制官,乗客など旅客機が飛行するのに必要なさまざまな役割を担う人々に焦点を当てながら、ある飛行機が飛び立ちそしてまた空港に降り立つまでの様子を描いていく。
航空会社全面協力の映画なのに飛行機が…というオチに驚いたが、優しい気持ちにさせてくれる良作でした。


風の谷のナウシカ(日,1984
なんというかまぁ何度観ても怖い。本当に怖い。もし自分に小さな子どもがいたら絶対にみせたくない映画ナンバーワンだ。これを作った人は言っちゃ悪いがたぶんヘンタイだ。
だが作品はすばらしいのだ。筋書きは今となっては王道だが完璧に作られているし,腐海の森に住む生物たちといい人の乗り物といいデザインはすばらしいし、おまけにタレントではなく声優を使っているので声も絵に合っている。
何度となく観た作品だが今回新たな発見があった。飛行船に囚われたナウシカがピンクの服を着て脱出し、オウムの子どもの体液に染まり青色の服で風の谷に戻る。エンディングを迎えるこの流れに感心した。子どもの頃は気がつかなかったなぁ。