NINE/ナイン(NINE, 米,2009)

ナイン 〜元ネタ知らないとただの豪華な白昼夢〜


中洲大洋で観賞。ここの劇場はほんと贅沢だ。座席一人あたりのスペースは広いし椅子もでかいし背もたれはスライドする。レディースデイ料金で入った自分が申し訳ない気がしてくる。

観たい映画はたくさんある。「ブルーノ」か「ナイン」か「幸せの隠れ場所」か…。一番観たいのは「ブルーノ」(だって早く観ないと公開終了してしまう)だけど時間が合わずに「ナイン」にしました。もちろん「ナイン」も観るつもりだった。ハリウッドスターの共演も魅力的だけど、やっぱりペネロペかな。「all about my mother」を観て以来、なんかもう彼女の出演作品をチェックすることは義務みたいになっている。「ナイン」を選んだもう一つの理由をあげると、先日「ハートロッカー」でがっかりしたばかりなのでその気分を変えたかったから。「いやー映画って、ほんとーにいいもんですね」という気分になりたかったのです。

さて肝心の中身について。まず私は元ネタを知らない。「8 1/2」も観ていない。おまけに「シカゴ」も。が、内容は単純でかんたん。配役も適材適所で、誰がどうみても分かりやすいお話。

劇中劇、といえるこだろうか。新作映画の脚本を考えている主人公の白昼夢…幻想・幻影・幻聴…いえいえ想像力から作り出されたステージ。そこから繰り広げられる現実の(?)お話。主人公の人生が、そのまま作品になる。

ここで思い出すのは「脳内ニューヨーク」。でも「ナイン」にはそのシュールさはない。話が分かりやすい分、歌とダンスと衣装とスターの共演で華やかな気分にさせてくれるセンスのよい映画だ(一方「脳内ニューヨーク」に華やかさは全くなかった)。

サントラ欲しいなぁ。娼婦サラギーナ役のファーギー、美人雑誌記者ステファニー役のケイト・ハドソン、そして愛人カルラ役のペネロペの件がとっても印象的でステキだった。グイドグイド〜〜グイドグイド〜〜♪