矢島美容室 THE MOVIE 夢をつかまネバダ(2010, 日)

矢島美容室 THE MOVIE 夢をつかまネバダ
〜みんなでいっしょに楽しまネバダ!〜


4月29日は祝日。この日は仕事が午前中で終わり夜は飲み会、というスケジュールだったので、昼間の時間を映画に使うことにした。一番観たいのは仲里衣紗ちゃんのダンス。でも「ゼブラーマン2」の公開は5月1日なのでまた次の機会にするとして、なんとなーく見逃していた「アリス・イン・ワンダーランド」でも観ようかなと思っていた。で、混んでいるような気もしたれど、キャナルのユナイテッドシネマに行ってみた。……実際めっちゃ混んでいる。キャナルに着いたのは13時だが、この時点で「アリス…」は16時代の分しか空いていない。うーん、どうしよう。迷った末に選んだのが本作、矢島美容室です。

で、実際に観てみると……意外なことにおもしろい。まさかこんなに見入ってしまうとは!!そこで以下、ポイントをまとめてみます。

まずは曲がよいこと。映画にはストーリーがあって、恋とか友情とかライバルとか夢の実現とか数々のイベントをクリアしながらストーリーが進んでいくんだけれど、途中で何度かミュージカルになる。
このミュージカルシーンがとてもよい。まず曲がよいし、演出もよい。まさかミュージカル映画だなんて思ってもみなかったので驚いたし、「Like a movie」とか「Don't cry, strawberry」とか思わず泣きそうになった(いや、ちょっと泣いた)。極めつけはラストの「ネバダカラキマシタ」とエンドロールで流れる「アイドルみたいに歌わせて」。

それからゲスト出演者が多いこと。これは本当にすごい。芸人さんからタレントさんから、大物俳優・女優まで、10人は出演していると思う。このサプライズが披露される度に、「えぇっ!?」とか「お〜〜」とか、観客席からは思わず声があがる。どの役者さんもみんなとても楽しそうに登場する。観ているこちらも楽しくなる。どの方にも驚かされたけど、何といっても前日に「おくりびと」を観ていた私にとっては、それとのギャップがでかすぎるという意味でラスト近くのサプライズが一番だった。

最後に、観客を楽しませるために作られた映画だということ。観ている最中も、そして観終わってからでも、製作者側の「観る人を楽しませたい、そして自分たちも楽しみたい!」という思いをヒシヒシと感じる。
エンドロールが終わってスクリーンが暗くなり照明が付きはじめると、この時にはじめて観客が席を立ち始めた。こんな映画ってある?これまで数え切れないくらい映画館に通っているけど、エンドロールが終わるまで誰も席を立たないなんて、こんな経験はおそらくはじめてだった。