GANTZ(2011,日)

GANTZ  〜「世にも奇妙な物語」でオーケー〜


ちょっとコメディ要素のあるシュールな雰囲気,一人称視点,絶妙なエロとグロ。完全に深夜23時代の連続ドラマでも観ているかのような気分です。いや,それを狙ったのかも。フジテレビが作れば『世にも奇妙な物語』のタイトルで出せるのに。

原作はなんとなく読んでいます。漫画の実写化としては成功していると思います。というか,雰囲気作りが非常にイイ。何といってもガンツ部屋での雰囲気。

CGについては,日本映画なので気にしないようにします。大仏殿はひどかったけど。ひどいといっても「ゼブラーマン」レベル。それにたぶんCGについてはある程度見切りをつけているのだろう。というのも,他の星人との戦闘シーンはたぶん(ほとんど?)CGを使っておらず,特に田中星人の件なんて人形の無機質でギクシャクとした動きとか,不気味な感じがよく出ていた。CGだけに頼るのではなく,見せ場はちゃんとある。(もしこの件が全面CGだったなら,むしろその技術の高さを褒めるべきだ)

結論として、原作の雰囲気があまり好きではないというのも手伝ってか、原作よりも好感がもてる。二宮くんの世界系っぽいキャラクターと一人称がうまく使われている。てか彼は最近この手の役柄が板についてきた感じだ。そうそう,ハリウッド映画を見慣れている人は、安全フラグであるはずの子どもや老人が登場直後に…な展開にひびるかも。

なお平日の夕方,仕事帰りに一人で鑑賞@ユナイテッドシネマ・キャナルシティ。邦画だしな,と思って前から3列目のど真ん中に着席。そして振り返ると後ろはカップルばかり。「ブルーノ」を一人で鑑賞したときとはまた違ったどきどき感を味わうことになった。