最近観たDVDとか(9月分)

[ここひと月ほどは仕事がおしていて、集中せざるを得なくなっていて、映画館に行っていません。最近少し落ち着いてきたので、こないだ近所のレンタル屋に行ってみました。旧作全品100円。ブルーレイディスクでも旧作だったら100円。ということで、旧作BDを物…

インセプション(2010, 米)

インセプション 〜映画の、映画による、映画のための映画〜 火曜日の中洲大洋劇場のレイトショーには、私たちを入れて10名ほど。毎回思うのだけれど、ここは本当に穴場だ。外見からは分かりにくいが、中はキレイでスクリーンは広いし座席もゆったりしている…

コーヴ(The Cove 2009,米)

コーヴ 〜いろんな意味でビミョーな気持ちになる〜 観よう観ようと思いながら、気がつけば上映は明日までじゃない!で、急いで観にいくことにしました。この作品を観て、私は大きく二つのことを知ることができた。まずは製作者側が意図する情報、つまり日本…

ソルト(2010,米)

ソルト 〜意外にも旬な映画〜 仕事帰りのユナイテッドシネマ・キャナルシティ。レディースデイだからいつもより少し混んでるかもしれないなーというぐらいの気持ちで行ってみると…多っっ!そうだ、夏休みだった。小学生から大学生まで、普段はこんな時間に映…

借りぐらしのアリエッティ(2010,日本)

借りぐらしのアリエッティ 〜マルクルもオヤジになったねぇ〜 いつものように、事前情報をなるべく入れないように気をつけてみにいきました。ちょっぴり切ないひと夏の思い出って感じのお話かなーぐらいの思いで。で、見てびっくり。なんという上品なお話で…

ハングオーバー(The Hangover, 2009,米)

ハングオーバー 〜下品なんだけど品がある(気がする)〜 署名活動にも参加して待ちに待った公開です。シネリーブル博多駅のレイトショーは10人弱。いつもより多い。みんな待ってたんだろうなー。ブロマンスってことで男性同士の客もいた。というか女性一人…

レフェリー -知られざるサッカーの裏舞台-(2009,ベルギー)

レフェリー 〜イカした親父たちの戦い〜 この一月弱ですっかりにわかサッカーファンになってしまった。日本vsパラグアイは23:00キックオフ。仕事後にまっすぐ帰れば最短で20:30には自宅に着くので観戦には問題がない。しかし、この日私は、危険を冒してシネ…

アウトレイジ(2010,日)

アウトレイジ 〜これが漫才なら趣味が悪い〜 北野武監督の作品をはじめから終わりまできちんと鑑賞したのは本作が初めてなので、これまでの彼の作風はさっぱり分からない。予備知識ゼロで鑑賞。作品は端的に単調。それは人物描写、カメラワーク、時間の進み…

17歳の肖像(An Education, 2009, 英)

17歳の肖像 〜やっぱ邦題って大事〜 まずタイトルがすばらしい。「An Education」を「17歳の肖像」と読ませる邦題のセンスに、心が掴まれる。映画を好きな人ならきっと、「Girl, Interrupted」を「17歳のカルテ」と読ませたアンジーの出世作を思い出すはず。…

flowers(2010,日)

flowers 〜ぞっとするほど保守的な女たち〜 試写です。「企画・製作総指揮」が有名なCMクリエイターだそうで、観ていてなるほど納得。映画っていうよりも、テレビで長いCM観ているみたいだった。あ、といっても、何も登場人物たちがやたらシャンプーばかりし…

鉄男(1989,日)

鉄男 〜あたしをひとりにしないでおくれよ〜 シネリーブル博多駅で今週限りの限定上映。私は仕事帰りに夕方18時ぐらいの回で鑑賞。観客は私を含めて3人。この映画館に満員の客がいるところには出会ったことがない。大丈夫かな。あまりアングラ系というか創作…

ゼブラーマン-ゼブラシティの逆襲-(2010, 日)

ゼブラーマン2 〜豪華な深夜ドラマ〜 大好きな仲理衣紗ちゃんを満喫しにキャナルシティのユナイテッドシネマに行きました。開始早々、2025年のヒットチャート40週連続1位に輝いた「ゼブラクイーンのテーマ」をプロモーションビデオつきでフルに流してくれる…

第9地区(District 9, 2009, 米)

第9地区 〜新ジャンル誕生、マンガムービー〜 上映が終わって明かりが付いた時、気がつくと私はシートから半分ぐらい体がズリ落ちていた。開口一番「つ、疲れた…」。かなりのエネルギーが必要な映画です。この消耗感は何だろうか、その理由を考えてみた。ま…

矢島美容室 THE MOVIE 夢をつかまネバダ(2010, 日)

矢島美容室 THE MOVIE 夢をつかまネバダ 〜みんなでいっしょに楽しまネバダ!〜 4月29日は祝日。この日は仕事が午前中で終わり夜は飲み会、というスケジュールだったので、昼間の時間を映画に使うことにした。一番観たいのは仲里衣紗ちゃんのダンス。でも「…

てぃだかんかん(2010,日)

てぃだかんかん 〜きれいな海が見たかった〜 試写です。都久志会館。沖縄の海が大好きな地元の素朴な男性が、珊瑚の海の再生を目指して奮闘する様子を、男性の家族や友人、彼らを取り巻く人々とのかかわりを通じて描こうという作品。 いろいろとミニイベント…

シャッターアイランド(2010,米)

シャッターアイランド 〜ちょー吹替えッスよ、ボス〜 レディースデイのユナイテッドシネマはカップルでいっぱい。平日の昼間だからまともな人はみんな仕事してるか学校に行っているだろう…と思って予告編が始まってから入ってみると、なんとまあ2/3以上の席…

マイレージ、マイライフ(Up in the Air 2009,米)

マイレージ、マイライフ 〜旬なネタが詰まってる〜 あーおもしろかった。何が面白いって脚本が面白い。扱っている素材は、まじめでお堅い雰囲気になりがちだったり、暗くてお涙モノになりがちだったりするもの。なのにエンターテイメントとして作られている…

ブルーノ(2009,米)

ブルーノ 〜女性ひとりで行くなら相当の覚悟を!〜 平日の夕方、ユナイテッドシネマ・キャナルシティ13の中の200名収容スクリーンには3名の観客。中年の男性2名と私。私は前方ど真ん中。そして映画はスタート。 えーっと開始15分で、退席するかどうかをマジ…

プレシャス(Precious,米,2009)

プレシャス 〜何とまぁシンプルな物語〜 試写です。何とまぁシンプルな映画でしょうか。ストーリーは単純だし、登場人物は少ないし、場面は家か学校か道を歩いているかぐらいだし。だから分かりやすいけど、何だか淡々としすぎているような気もする。物語自…

NINE/ナイン(NINE, 米,2009)

ナイン 〜元ネタ知らないとただの豪華な白昼夢〜 中洲大洋で観賞。ここの劇場はほんと贅沢だ。座席一人あたりのスペースは広いし椅子もでかいし背もたれはスライドする。レディースデイ料金で入った自分が申し訳ない気がしてくる。観たい映画はたくさんある…

ハート・ロッカー(米,2009)

ハート・ロッカー 〜描かれた死の意味〜 この映画には、いくつかの”死”が描かれている。どれも衝撃的なシーンだ。爆弾処理中の米兵、銃撃戦、テロによる爆死、子どもの死体に民間人の”人間爆弾”など。 「死を描く」ということは、衝撃を描くということだ。わ…

最近観たDVD

リビングにREGZAがやってきた。14インチブラウン管はまだ映るけどレグザには適わないので,もったいないけどエコがえ。そして映画をたくさん観たい。 ○アンヴィル-夢を諦めきれない男たち-(米,2009)ロックだ。15歳で結成され30年以上続けているバンド「ア…

シャーロック・ホームズ(2009,米)

シャーロック・ホームズ 〜テンポとセンスと効果音〜 久しぶりの試写です。というよりも久しぶりの映画です。やっぱ映画はスクリーンで観るに限るなーと思った作品。完全なエンターテイメント。ちょいワル親父にキレイで賢いヒロイン,テンポのよいストーリ…

インビクタス-負けざる者たち-(invictus, 2009,米)

インビクタス 〜文部科学省優良作品、にしたい〜 久しぶりに中洲大洋劇場へ、しかも自転車で行ってみました。前々から自転車中心生活をしたいなと考えていて、天神とか博多駅ぐらいの距離なら日常ツールとしたいところ。でも、いざ出かけるとなると結局いつ…

オーシャンズ(2009、仏)

オーシャンズ 〜だまってりゃ最高なのに〜 ドキュメンタリー映画史上、最高額の製作費らしい。なんと70億円。エンドロールを最後まで読めば、世界中の海という海(浜辺や磯部を含む)で撮影していることが分かる。 それにしてもこの作品、お金はもちろんのこ…

ラブリーボーン(2009,米)

ラブリーボーン 〜想像力の限界〜 今年3本目の試写。現実世界で生きる人々の様子と、死んでしまったスージーがいる天国(?)の様子。この二つが交互に描かれながら物語は進む。 現実の様子はさておき、この天国のシーンが問題だ。CGを巧みに使いながら、天…

おとうと(2010,日)

おとうと 〜泣きと笑いのバランス感覚〜 今年二本目の試写。正直言ってあまり期待していなかった。というのも,まぁこれは私の見る目がないだけなのかもしれないけど,とにかく最近の邦画の現代劇にはずっと外されっぱなしで,しかも今回もタイトルからして…

(500)日のサマー((500)days of summer,米)

(500)日のサマー 〜君の幸せを、祈ってるよ〜 中学生みたいな恋愛をしちゃっている大人(おそらくみんな30歳は越えているだろう)たちのお話。30代の青春映画といったところでしょうか。前回の「かいじゅうたちのいるところ」に続いて今回も青春映画。いやぁ〜…

かいじゅうたちのいるところ(Where the wild things are, 米,2009)

かいじゅうたちのいるところ 〜かいじゅうたちの青春映画〜 2010年,一発目の試写です。 原作は同名の絵本。何でも世界中で何百万冊も売れた超有名作品らししいのだが,読んだことがないため予備知識はゼロ。監督は「マルコビッチの穴」のスパイク・ジョーン…

アバター(AVATAR, 米、2009)

アバター 〜21世紀の西部劇〜 「現代版西部劇って感じだね」上映が終わった後のパートナーの第一声。確かに……と思ったので、今回は一緒に鑑賞したパートナーの感想を元に、観賞後に入ったイタリアンでワインを飲みながら交わした話をまとめてみます。(いつ…